【漫画】第1話「外貨預金は損!FXのほうがお得」

「金利が6%も!?」

頭のいい弟くんに相談事があるんだけど 外貨預金をしたくてさ あっ‥‥ いいかバカ兄貴 外貨預金は‥‥ 買った瞬間に損する投資だ

「手数料高っ‥‥」

銀行の為替レートを見てみろよ 0.5円も差があるだろ この場合‥‥ 買って売るだけ5,000円の損! 米ドルやユーロも買いと売りで金額が違う 外貨預金の手数料って無料じゃないの?

「円高になると損!」

さらに‥‥外貨預金は円高で価値が減っていく これを為替差損と呼び 毎日の為替の値動きそのものがリスクになる 1年後に円安になるってなぜ決まっているんだ? 買値と売値の差で損、為替が円高になると損、それ以外にも‥‥

「外貨預金の代わりに」

理解した!でも外貨に投資してみたい‥‥ ‥‥FX? FXとは外貨を交換する仕組みのこと ‥‥面倒だからあとは自分で調べろ
  1. 日本人が外貨資産を持つべき理由
  2. 外貨預金とFX取引の違い
  3. どっちを選ぶ?外貨預金とFX取引
  4. 株式投資はプロが強すぎる

日本人が外貨資産を持つべき理由

テレビや新聞では毎日、米ドル/円の為替レートを報じていますが、これは日本の経済や株価が為替の影響で大きく浮き沈みするためです。海外ではそこまで熱心ではなく、日本人は外貨に強い関心があることがわかります。

しかし、資産運用や個人投資になると、日本人の外貨への興味は薄れます。日本人の金融資産のうち現金・預金の割合は約52%※1であり、外貨資産の割合は約3%しかありません。

ちなみに米国人の金融資産のうち現金・預金の割合は約15%のみで、外貨商品の割合は約13%にも達します。欧米や諸外国と比較しても、日本人は投資に消極であり、外貨資産にいたっては世間的な認知度も低いです。

ただ、私たちは為替や外貨の影響を直接受けています。わかりやすい例では天ぷらそばの食材がありますが、国産の割合はそばが27%※2、エビが4%、小麦粉(ころも)が11%、大豆(しょうゆ・天ぷら油)が7%のみです。

食料や衣服などの多くは輸入品に頼っているため、円安になると物価が上昇してしまい、企業の利益は減って、個人は買い控えが起きます。事実、2013~2015年の円安局面では購買力が約4%も減りしました。

輸入品を買うときの通貨もほとんどが外貨であり、日本円で決済される比率は約23%(2015年上半期時点)のみです。外貨準備の通貨別シェアも米ドルが約64%(2015年3月時点)で、日本円は4%しかありません。

世界中の経済は外貨で動いており、これは資産運用にも取り入れたい事実です。つまり、資産運用で外貨を保有しないことは、為替や物価の変動に対して無防備な状態であり、日本円が急落したときに資産価値も目減りします。

その点、国内の大口投資家や機関投資家は全資産のうち、30~50%は外貨資産で構成しています。国内の物価上昇や経済力低下のリスクヘッジになりますし、経済成長が見込める新興国に投資して、収益機会を広がるからです。

※1 日本銀行「2016年第3四半期 資金循環統計」
※2 農林水産省「2015年 食料需給表」

外貨預金とFX取引の違い

外貨預金とFX取引の違い

外貨資産では「銀行で外貨を購入できる外貨預金」と「ネットで外貨を売買できるFX」が有名です。外貨預金とは銀行の預金を日本円から米ドルなどに交換する仕組みで、積み立てなどもできて、シニア層に支持されています。

FXとは両替所で日本円を外貨に取り換えるように売買します。予想通りに円高や円安に動くことで利益になる金融商品です。スマホで24時間取引できるなど外貨預金よりもスマートで、特に20~40代に人気があります。

世間的には「外貨預金は銀行だから安心」や「FXは破産するほどリスクがある」というイメージが根強いです。しかし、それらは間違った認識です。なぜなら外貨預金とFX取引も対象となる金融商品は同じ外貨だからです。

むしろ、外貨預金は銀行員という人件費を介している分、手数料が割高というデメリットがあります。外貨を100万円分取引した場合、手数料は外貨預金が2,000~1万円ですが、FXは30~200円で済んでしまいます。

外貨資産としてのリスクは基本的には変わらないため、シンプルに手数料の安さからFXがおすすめです。それ以外に通貨ペアや売買方法などでもFXがスマートであるため、まずは外貨預金とFX取引の違いを比較してみましょう。

項目 外貨預金 FX取引
金融機関 銀行
信用金庫
FX会社
証券会社
取引時間 営業時間 24時間
商品種別 定期預金
普通預金
証拠金取引
通貨ペア 1~6種類 数十種類
売買時期 期間固定 本人次第
売買方法 買い 買い
売り
コスト
1ドルあたりの売買手数料
0.2~1円 0.3~2銭
必要資金
100万円の売買に必要資金
100万円 4万~100万円
最低取引金額 10万円程度 100~4万円程度
収益方法 為替差益
利息
為替差益
スワップ金利
為替差益 円安 円安
円高
金利差益 固定型 変動型
リスク 為替変動
信用
流動性
為替変動
金利変動
レバレッジ
換金時期 満期日 本人次第
税率 5~45%の累進課税 一律20%
中途解約 ×
預金保護 なし 信託保全

外貨預金とFX取引の違いを比べてみると、あらゆる項目でFXが有利です。それにも関わらず、今でも銀行で外貨預金を販売している理由は、ネット利用者以外、主にシニア層の需要があるからです。

また、投資のルールは今まで米国が独断で決定しており、日本の金融機関はそれらを真似するだけでした。しかし、FXは日本人が考案して、日本人が法整備をし、日本人が最も利用している、日本人向けの資産運用です。

どっちを選ぶ?外貨預金とFX取引

前述の一覧表で比較してみると、銀行の外貨預金は制約の多さがわかります。例えば「取引は営業時間のみ、通貨ペアが限られている、レバレッジは使えない、スワップ金利が毎日貰えない、円高時は不利になる、換金は原則満期日、税率は優遇されていない」などです。

なかでも外貨預金ではスワップ金利が一部しか貰えないことが不利です。日本は超低金利ですので、高金利国の通貨を買うと金利差が生じ、持っているだけで利息が増えます。

しかし、銀行の外貨預金では、銀行が「手数料」という名目でかなりの額を金利差から徴収してしまいます。

例えば、金利0.1%の日本円で、金利1.5%の豪ドルを買ったとき、本来「1.5-0.1=1.4%」分の金利が発生するにも関わらず、銀行では0.5%程度の金利しか貰えません。

2017年7月時点の外貨預金の金利は、三井住友銀行では0.5%、大手ネット銀行であるソニー銀行でも1.01%、最大でも1.04%が限界でした。

日本の金融機関は人件費が世界的にも高いため、取り扱っている金融商品の手数料も高いです。一方、ネット上で完結するためにFXのほうがコスト面でかなり有利になります。

また、銀行には安全なイメージがありますが、外貨預金は元本保証ではないですし、円高になると損をします。それに銀行が破綻したときに発動するペイオフの対象にも、外貨預金は含まれていません。

外貨預金がFXに勝るメリットはないです。そもそもFXで外貨資産を運用する人が増えた要因は、このようなメリットが世間的に広まったためです。

株式投資はプロが強すぎる

FXは世界中で数兆円規模で取引しているため、投資ファンドなどが故意に価格を操作することはできません。政府の方針や要人の発言でトレンドは変わりますが、全体の意見が反映されやすいフェアな投資です。

しかし、株式投資ではプロが大量の資金を投入して、価格に動かすことができてしまいます。プロはいち早く情報を取得して、銘柄を広い視野で選び抜き、大量の資金で価格を見極めているため、副業レベルでは勝てません。

その結果、個人が株式投資をしても、予想が外れてしまうケースが散見されます。そこで株式投資とFX取引は投資対象が異なりますが、金融商品としての特徴を比較してみましょう。

項目 株式投資 FX取引
金融機関 ネット証券
証券会社
銀行
FX会社
証券会社
取引時間 9~15時 24時間
商品種別 現物取引
先物取引
証拠金取引
取扱数 約3,500銘柄 数十通貨ペア
売買時期 本人次第 本人次第
売買方法 買い
売り
買い
売り
コスト 0.05~0.1% 0.0001%未満
必要資金 現物取引で1倍
信用取引で1~3倍程度
レバレッジで1~25倍
最低取引金額 数万円程度 100~4万円程度
収益方法 売買差益
配当金
為替差益
スワップ金利
為替差益 円安
円高
金利差益 変動型
リスク 価格変動
流動性
倒産
為替変動
金利変動
レバレッジ
換金時期 本人次第 本人次第
税率 一律20% 一律20%
中途解約
預金保護制度 信託保全 信託保全

FXは外貨預金や株式投資よりも「手数料が格安である、少ない資金で取引できる、金利差で利息が貰える」など、直接的な利益に還元されるメリットが多々あります。

売買内容でも「24時間リアルタイムに売買できる、通貨ペアが少ないために迷いにくい、売りから入ることもできる」に加え、口座維持費や解約制限などもないために、長期間保持できる点でも勝っています。

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公開日公開日 2016.06.10
更新日更新日 2017.07.19
執筆者Kirito Nakano

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