英ポンド(GDP) - 1日の変動幅が大きくも緩やかに上昇する見通し

経済と歴史が強くても値動きは荒い

表記GDP(Great Britain Pound)
国名イギリス
国旗イギリス
首都ロンドン
面積242,495km²(80位)
人口6,251万人(22位)
GNI42,098ドル/人(27位)


英ポンド/円の年足チャート

石油などのエネルギー産業が経済を下支えする一方、規制緩和が進んで、銀行や保険といった金融サービス業が強いです。

イギリスがここまで経済成長できた理由は、世界各地で獲得した植民地から大英帝国を成し、産業革命の発祥地として工業が発達したのち、世界中にある巨大な貿易圏に売りさばくといった歴史が関係しています。

ただ、2007年にはサブプライムローンの影響をいち早く受け、2008年のリーマンショックでは住宅と金融部門の減速は目に余るものでした。高水準のインフレも維持していましたが、今後はあまり成長が見込めない先進国でもあります。

英ポンドに関しては値動きが激しいため、スキャルピングなどの超短期取引で為替差益を得る人が多い通貨です。FXの専門書などに掲載されているプロトレーダーは、英ポンドを軸にしている人が目立ちます。

また、カナダドルや豪ドルほどではないですが、北海油田を持っているために、オイルマネーの流入も顕著で、原油価格に影響される一面もあります。

売買がかなり盛んでスキャルピング向き

売買がかなり盛んでスキャルピング向き

値動きが荒いためにデイトレーダーに人気

イギリスのロンドン金融市場は、ニューヨーク、東京もしくは香港と並んで「世界三大金融市場」と呼ばれていますが、元はロンドンの金融市場がモデルになっています。

このロンドンを中心にイギリスで使われている通貨が英ポンドです。記号は「£」や「L」で表記されています。ヨーロッパでは多くの国々でユーロが導入されましたが、イギリスではユーロを採用せずに、今でも英ポンドを使っています。

英ポンドは変動幅が大きいことが特徴です。その動きから「米ドル/円が1円動くと英ポンド/円は2円動く」とも言われています。

そのため、短期投資のデイトレーダーからの人気も高く、投資家の参入が比較的に頻繁です。日本時間の15時頃から取引が活発となり、少し間を空けて22時頃も盛んに売買されています。

変動リスクに上手に対応すると利幅が増える

反対に価格が一気に下がることもあるため、リスク管理の能力が問われます。チャートの分析力からロスカットの判断力、さらに証拠金維持率なども上手にコントロールしたいです。

例えば、レバレッジに頼りすぎて、証拠金維持率をあまり低くしてしまうと、予想外の展開で取引がすぐに中止になります。その後、すぐに英ポンドの価値が上昇した場合に、ポジションがないために損を被ります。

逆に証拠金維持率を高くしすぎると、大損をするまで取引が続いてしまいます。そのため、必ずロスカットを設定して、証拠金維持率を保ったまま、次の取引に移る体制を整えておきたいです。

英ポンド/円や英ポンド/米ドルで短期トレードをするFXとは、コンスタントに利益を得られる「中級以上向けの金融商品」と言えるでしょう。

英ポンドのスプレッドが各社で大きく違う

アメリカで起きたサブプライムローン問題が元凶となり、かつてないほどの英ポンド安に追い込まれました。

2007年7月に「1英ポンド=250円」を記録したこともあったのですが、2009年1月には「1英ポンド=118円」と約50%までに落ち込みました。

2010年に入っても144円、2011年は131円、2012年は120円、2013年は145円と安値圏を維持しています。

クロス円ではどの通貨も大幅安の変動を見せているのですが、特に英ポンドは値を下げていることがわかります。

また、英ポンド/円のようなクロス円では、FX会社が設定するスプレッドに注目したいです。米ドル/円やユーロ/円のスプレッドは0.3~2銭程度と大差はありません。

しかし、英ポンド/円のスプレッドはFX会社ごとに差が大きいです。例えば、1.2銭原則固定や1.8銭原則固定のFX会社が増えている一方、未だに大手でも3銭以上、中には5銭や6銭も取られるもFX会社も存在します。

スプレッドの「わずか0.3銭」などは、全て米ドル/円に対しての数値です。英ポンド/円で勝負したい人は、米ドル/円のスプレッドの安さに惑わされることなく、自分が売買したいに通貨ペアのスプレッドも調べるようにしましょう。

また、英ポンドではクロス円以外の他の通貨ごとの特徴も知っておきたいです。例えば、英ポンド/米ドルはイギリスの景気に関係なく、米国の経済指標よりで動きます。

豪ドル、カナダドル、その他のアジア、中近東諸国と英ポンドは頻繁に取引されていることから、これが別の英ポンドの通貨ペアを動かしてしまうこともあります。

特に中近東諸国のオイルマネーは、思わぬ英ポンドの変動を引き起こします。これは中近東諸国が外貨取引をする際に、一旦、英ポンドに立て替える習慣があるためです。大口の石油輸出先である米国から得た米ドルも、英ポンドで両替するほどです。

また、イギリスはユーロを使わないものの、EUには参加しているため、英ポンドとユーロの動きは連動することが多いです。

ただ、ユーロと英ポンドは金融政策が全く異なるため、両者の間にはズレも起きやすいです。例えば、ユーロ/英ポンドは2002年に「1ユーロ=0.6英ポンド」でしたが、2010年になると「1ユーロ=0.9英ポンド」にまで高くなりました。

英ポンドは値動きが激しい通貨です。以前は金利も高かったのですが、現在はスワップポイントで稼げるほどではありません。スキャルピングやデイトレードで売買しやすい通貨です。

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公開日公開日 2010.12.15
更新日更新日 2016.03.24
執筆者Kirito Nakano

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