豪ドル(AUD) - 資源の輸出先の景気に左右される高金利通貨

鉱物が豊富な高金利の資源国

表記AUD(AUstralia Dollar)
国名オーストラリア
国旗オーストラリア
首都キャンベラ
面積7,692,024km²(6位)
人口2,226万人(51位)
GNI64,097ドル/人(9位)


豪ドル/円の年足チャート

鉄鉱石、石炭、原油などの鉱物資源が豊富で、これらは全輸出の50%以上を占めています。オーストラリア政府が経済の自由化に取り組んだ結果、過去5年間のGDP成長率は平均4%になり、高水準を維持してきました。

APEC(アジア太平洋経済協力)加盟後はオーストラリアの経済が拡大しやすくなり、雇用創出と収益確保が期待できます。

自国で産出した資源を輸出できるオーストラリアはゆっくりとしたインフレが起こりやすく、商品価格の上昇で通貨も値上がりしやすい性質を持ちます。これが「資源国通貨」呼ばれる通貨のメリットです。

商品市況の影響を受けてレートが変動

商品市況の影響を受けてレートが変動

高金利国であるために日本人に特に人気がある

豪ドルは先進国の通貨の中でも高金利であるため、スワップポイントを狙う日本人が増えています。そのため、通貨の取引量が2000年は7位でしたが、2010年には5位に拡大しました。

南アフリカやトルコなどのように新興国にも高金利の通貨が多いのですが、それらの国に比べてオーストラリアのほうが政治と経済が安定しており、格段に信頼されていることから豪ドル/円は高い人気を誇っています。

やはり、豪ドルは個人投資家には売りよりも圧倒的な買いで注目されています。1万通貨を1年間放置するだけで、そのときの政策金利にもよりますが、3万円近くの為替差益が貰えます。

ただ、スワップポイントを狙って放置するからこそ、その動きには注意したいです。豪ドルは日本での人気は高いものの世界全体としては取引量が少ないので為替レートが動きやすいです。

特にプロディーラーの動向は注視しましょう。一般的にはプロディーラーが大量に売買しても、為替市場は規模が大きいので、一組織が価格を自在にコントロールすることはできません。だからこそ、FXとは株と違って「フェアな金融商品」とも言えます。

しかしながら、日本の個人投資家たちでさえ小額でも売買を繰り返すと、あまりにもその母体数が多いので、為替レートを動かす力を持っています。むしろ「豪ドル高は日本人投資家が支えている」と言われるほどです。

流通量が少ないのでプロが価格を動かせる

一方、プロディーラーやヘッジファンドも資金量が豊富で、彼らが大量注文をすると、豪ドル/円は大きくぶれます。

さらにプロディーラーは数カ月先を見据えて、トレンドが定まっていない段階から仕込んでいます。予測通りに何らかのオーストラリアの経済指標が上向きになり、豪ドル/円が上昇しきったところで、プロディーラーは一気に売りに出ます。

例えば、オーストラリアの失業率が「2.5%も改善した」からといって、豪ドル高が続くとは限らないということです。

プロディーラーはある程度上がったところで、安値圏で買って保持していた豪ドルを売り払うために大きな利益を得ますが、その結果、一時的に豪ドル安になってしまうため、個人投資家は焦ってしまうかもしれません。

もし、そのタイミングで売ってしまうと、個人投資家は打撃を受ける可能性もあります。このような点も踏まえて、本当に長期保有でスワップポイントを狙うなら、プロディーラーの存在を意識して、多少の乱高下も覚悟しながら2~3年は保有します。

もしくはたまたま値上がりしたときに、短期に切り替えて売ってしまうことありです。

ちなみに長期投資では、毎月や3カ月ごとのように分散して買うことで、急激な値下がりリスクに対応できます。1度に購入してしまうと、その時点の価格よりも下がったときに、追加で買うことができず、平均単価が高値圏で留まってしまうからです。

資源を輸入している国の景況感で動く

豪ドル/円ばかりに注目せず、豪ドル/米ドルも視野に入れてみましょう。豪ドル/円は豪ドル/米ドルと米ドル/円を合算した通貨ペアであり、実は豪ドル/米ドルのほうがシンプルです。

仮に円高が進行してしまい、豪ドル/円と米ドル/円が下落したときでも、豪ドル/米ドルは上昇しているかもしれません。

このようにあらゆるリスクを考えて、日本円以外と組み合わせた豪ドルの通貨ペアも考えることも得策です。低金利の日本円を基軸する行為は、日本人の初心者に多いクセとも言えます。

特にスワップポイント狙いであれば、ドルも円と同じくらい金利が低いので、円をドルに変えても為替差益は安定しています。

ちなみに豪ドルの動向は20年間で大きく変動しています。2007年に「1豪ドル=107.870円」でしたし、リーマンショックで「1豪ドル=54.970円」まで落ち込んだときもありました。その後は1年で「1豪ドル=80円台」までに回復しています。

日本からオーストラリアへは外貨預金や債券の投資額も多く、高金利なためにスワップポイントが人気です。これは先進国では珍しいことです。

また、豪ドルの動きを分析する材料としては、天然資源があげられます。オーストラリアはカナダと同様に、天然資源が豊かなわりには人口が2,000万人と少ないです。

その天然資源の需要も少しずつ変化してきました。かつては豪ドルは金の値段に連動しましたが、最近は銅の価格のほうが関連が深かったりもします。さらに農業も盛んですので、農作物の相場も豪ドルの分析には役に立つでしょう。

いずれにしてもオーストラリアは輸出国であり、貿易相手は中国が筆頭です。中国の経済指標で豪ドルが動きますので、中国を始めとした輸入国の経済指標からも目が離せません。

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公開日公開日 2010.01.19
更新日更新日 2016.03.24
執筆者Kirito Nakano

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