スワップポイント - 低金利国と高金利国の間で発生する金利差

通貨を保持しているだけで金利収入が貰える

通貨を保持しているだけで金利収入が貰える

金利が異なる2国間の通貨を売買した際に発生する金利差を「スワップポイント」と呼びます。スワップとは「交換」という意味です。

厳密には低金利国と高金利国の間にある金利差を「スワップ金利」、その金利差で発生する利息分を「スワップポイント」、FXでは全体を総称して「スワップ」と呼んでいます。

例えば、2014年1月時点の南アフリカ共和国の金利は5.5%でした。そのとき日本の金利が0.1%であったため、金利差が5.4%発生します。

南アフリカ共和国の金利5.5%-日本の金利0.1%=金利差5.4%

ここで南アフリカランド/円を1万通貨買ったとき、年間5.4%分、1日に約80円のスワップポイントが受け取れます。これは1年間では29,200円にもなる計算です。

このように低金利国の通貨を売り、高金利国の通貨を買って蓄えておくだけで、毎日金利が付くためにプラスの収入になり、逆に高金利国の通貨で低金利国の通貨を購入するとマイナスの支出となります。

日本は0.1~0.5%圏内をさまよっているほどの超低金利です。基本的には日本円でどの国の通貨を買っても金利差がプラスに生じます。そのため、FXとは「日本円を扱いやすい日本人向けの投資商品」とも言えます。

スワップポイントで毎日数十~数百円を受け取る

レバレッジで金利を数倍にする

2014年9月時点のニュージーランドドル/円のスワップポイントは、1万通貨の買いで90円ほど貰えます。この1万通貨を買うときに「1ニュージーランドドル=80円」だった場合は80万円が必要ですが、逆に80万円さえあれば、1日90円、年間32,850円が受け取れるとも捉えられます。

しかも、FXではレバレッジが使えます。レバレッジを例えば高めの20倍に設定すれば、1万通貨は「80万円÷20倍=4万円」で買えます。

この場合は資金4万円で年間のスワップポイントが32,850円が受け取れるため、その年間利益率は約41%に換算できます。ちなみに2016年3月時点の銀行の年利は定期預金でも0.02%ほどです。

実際には為替レートが常に変動しているため、スワップポイントも毎日変化しますし、仮に為替レートが円高に大きく変動したら、証拠金以上に損をする可能性もあります。

しかしながら、それでもスワップポイントはFXの魅力であり、日々のトレードを一切せずにレバレッジを活用してスワップポイントのみで利益を上げる「スワップ派」と呼ばれる人がいるくらいです。

スワップポイントには円安が嬉しい

スワップポイントはポジションが買いか売りかで大きく異なります。金利が低い日本円と金利が高い豪ドルで考えてみますと、2009年11月時点では日本円の金利が0.1%に対して、豪ドルの金利が3.5%でした。

このとき「日本円を売って豪ドルを買う」という買いポジションの場合、0.1%の金利を支払って3.5%の金利を受け取るので「3.5-0.1=3.4%」の金利が収益となります。スワップポイントは日割りで計算されるので、この金利差によるスワップポイントを毎日受け取れます。

さらに日本円よりも豪ドルの価値が上がる、つまり円安になっていれば、為替収益とスワップポイントの両方で儲かることもできます。日本円で高金利国の通貨を購入したときは、円安になるほど収入が増えていきます。

一方「豪ドルを売って日本円を買う」という売りポジションになると、3.5%の金利を支払って0.1%の金利を受け取るので「3.5-0.1=3.4%」の金利が損失となります。

これではスワップポイントだけで考えると損をしますが、円高になればスワップポイント以上の為替収益が獲得できて、合算では得をするケースもあります。海外の投資家はスワップポイントを無視して、日本円を買っていることがありますが、この場合は「円高になる」と予想しているからです。

金融危機でスワップポイントが減少する

2008年のリーマンショックにより各国の政策金利は大きく変動しました。不況が長引いた日本のように、世界各国で一気に金利を下げてきます。

主要国の金利は半分以下に、米国にいたっては0%に設定した時期もありました。そのため、スワップポイントで利益を得ていた人たちの収入は減ったうえに、円高が追い討ちをかけて大損した人がたくさんいます。

また、日本以外の多国間で通貨を売買していると、金利の値が逆転してしまう経験をした人もいます。そうなると、スワップポイントはマイナスとなって金利差を支払うことにもなるわけです。

日本円で取引している限り、まずスワップポイントで損をすることはないのですが、金利は数カ月に1回変わるため、気になる人はFX会社のサイトでチェックしたいです。

しかし、ここまでの金融危機は「100年に1度」と揶揄されているくらいですので、早々起こらないと見られています。2011年、2012年、2013年と世界経済は徐々に回復を見せたために、外国為替や株式投資などでも市場が安定しました。2014年も米国を中心に経済が回復基調に乗っています。

ちなみに2009年1月~2013年1月の日本の政策金利は0.1%でしたが、オーストラリアの政策金利は2014年1月時点ではまだ2.5%です。豪ドルは2008年には7.25%だったこともあり、まだ「戻る余地があるだろう」や「これ以上は下げにくい」こととも予想できます。

特にリーマンショック時に損をしていない人たちは、資金も減っていないわけですし、スワップポイントで利益を出すチャンスは十分にあります。

また、各FX会社でスワップポイントに差があることは注意したいです。この差はFX会社の実質的な手数料の1つになっているため、なるべくスワップポイントが高いFX会社に預けることが得策です。

スワップポイントが高いFX会社ではGMOクリック証券外為オンラインが有名です。高いスワップポイントと低いスプレッド、わかりやすい画面レイアウトでトレードもしやすく、資金が一元管理できます。DMM FXも長期にわたって高いスワップ金利を提供しています。

日本の銀行に預けてもわずか利息しか受け取れないですが、外貨を購入するだけで2.0%や3.0%などの金利が得られるFXは大きな魅力があります。レバレッジを高くしすぎなければ、初心者でもローリスクでスワップポイントを貯めることができるでしょう。

初心者も安心できるFX会社

DMM FX(DMM.com証券)
GMOクリック証券
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公開日公開日 2014.09.23
更新日更新日 2016.03.09
執筆者Kirito Nakano

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