専門家が解説!初心者がFX会社を選ぶ6つのポイント

手数料であるスプレッドと使い勝手が大事

手数料であるスプレッドと使い勝手が大事

初めてFX会社を選ぶときに、どうしても手数料を決め手にしがちですが、実際はどのように選べばいいのでしょうか?

手数料を決め手にすることは正しいです。FXとは他の金融商品と比較すると、手数料が非常に安いですが、それでもなるべく経費は抑えたいでしょう。

基本的に手数料には「口座維持費、売買手数料、スプレッド」がありますが、今ではどのFX会社も口座維持費は無料ですし、売買手数料も取っていません。

コストに関してはFX会社はスプレッドのみで手数料の差別化を図っていますので、スプレッドで比較をしてみましょう。

スプレッドとは、売値「90.02円」と買値「90.04円」のように、売値と買値に1~2銭ほどある価格差のことですが、この価格差がFX会社の手数料になっているということでしょうか。

そうです。この価格差からFX会社は手数料を貰っています。株式投資と違って「取引手数料が無料の代わりにスプレッドがある」とも言えます。

スプレッドが大きいほどユーザーは損をしますので、なるべくスプレッドが「小さい」、もしくは「狭い」会社を選びたいです。

なるほど。スプレッドこそがFX会社の実質の手数料ということですね。手数料を抑える以外にはチェックすべき点はありますか?

画面の操作性はポイントです。いくら手数料が安くても、粗悪なユーザーインタフェース(画面の操作感)では、何がどこに書いてあるのか理解しにくいです。

FX会社自体のホームページが綺麗であれば、提供されているFX取引ツールも使いやすいことが多いですが、全てがそうというわけではありません。そのためにデモトレードをすると確実です。

デモトレードですか。デモトレードはどのFX会社でも提供しているのでしょうか?

残念ながら、全てのFX会社では提供していません。デモトレードで比較でリストを紹介していますが、有名なところではGMOクリック証券DMM FX外為どっとコムなどがあります。

中にはデモトレードを「バーチャルトレード」と称して、コンテストを開催するくらい人気があったりもします。どのFX会社でも構いませんので、最初はデモトレードをおすすめしますし、手数料が安いFX会社ではいきなり本番でも構いません。

FX会社ではどこも口座開設費や口座維持費が無料ですので、私の場合は複数の口座を開設して、情報量や操作性をきちんと比較してから、実際のトレードを少額から始めてしまいました。

はじめのうちは損をするかもしれませんが、結局は本物のお金で挑戦したほうが、かなり集中できます。注文方法がしっかりチェックできたり、専門用語も覚えられて、スピーディーに実践感覚が養われるでしょう。

注目すべき信託保全であるFX会社

2004年ごろには全国に120社ほどあったFX会社も80~100社とようやく淘汰されてきました。

当サイトでも主要30社以上を紹介しています。選び方としてはスプレッドの小さいFX会社をみて、その次に画面の操作感や取引ツールが大事であることは理解できました。さらにFX会社を絞る場合には、何を目安にしたらいいでしょうか?

確かに有利なスプレッドや使いやすさだけでは、口座を開設することに抵抗があるかもしれません。その理由の1つは「自分の大事な資産を預ける」からです。そこでつい見落としがちなFX会社の信用力にクローズアップしてみます。

FX会社の信用力はどのように知ることができるのでしょうか?

まずは「信託保全」が重要です。現在は信託保全が義務化され、一部を除いたすべてのFX会社が信託保全になりました。

信託保全の場合は会社の資金とお客様の資金を別々に管理しているために、会社の資金繰りが悪化して仮に倒産しても、お客様には影響がなく、証拠金も含めて100%が必ず戻ります。

一方、信託保全ではない会社では、お客様の資産は手元に戻りやすいですが、取引中の証拠金は戻らないことが多いです。

信託保全であれば万が一のときも安心ですね。過去にも大手の銀行や証券会社が倒産したことがありますが、FX会社でもそのようなことあったのでしょうか?

1998年に個人投資家を対象にFXが解禁されたのですが、当時はFX会社がお客様の資金を使って、銀行のように資金運用する傾向が見られました。

中には銀行よりもハイリスク・ハイリターンな資産運用で大きな損をしてしまい、いきなり倒産してしまうといった悪質なFX会社も存在していました。

そこで金融庁がFX会社に対して、経営状態や資産管理の調査をして、問題点がある会社には「業務改善命令」が下されます。その流れでいくつかのFX会社が淘汰されながら、他社競合に吸収合併されていき、現在は業界全体の整備が完了した感じです。

このような黎明期を抜けたFX会社の多くが、顧客の支持を集めて上場したか、大企業のグループ会社になったようで、資本金と実績が増えています。

そうですね。ちなみに一部のFX会社が信託保全にしなかった理由は、お客様から預かった資産を積極的に運用して、大きな利益を得るためです。その利益があるからこそ手数料を安くできたりもしました。

ただ、当時から必ずしも「信託保全ではない=手数料が安い」というわけでもないですし、利益が出なかったときはお客様に甚大な被害と迷惑をかけることになります。その可能性は銀行よりもかなり高かったです。

やはり、信託保全がないFX会社はリスクが高くて申し込むべきではないでしょう。先ほどとの繰り返しになりますが、現在は日本資本のFX会社では信託保全が義務化されているので、どれでも信託保全の有無では問題ありません。

一部の外資系や海外勢には、信託保全ではないFX会社もありますので、その点だけは注意が必要です。

スワップポイントが高いと有利

スプレッドでトータルコストを算出して、デモトレードで取引ツールなどの操作性を確かめ、信託保全で資産を守ることで、FX会社の選択肢が狭まりました。次にレバレッジや通貨ペアによる比較はどうでしょう?

レバレッジが高いFX会社であれば、わずかな資金で何十倍、海外の投資会社を経由すれば何百倍もの通貨を取引することができるのですが、リスクも倍々になりますので、初心者は1~10倍程度が丁度いいです。

そのため、レバレッジの倍率は重要な判断指標には成り得ないですし、2010年よりレバレッジ規制が始まり、2011年にはほとんどのFX会社がレバレッジを25倍に一律で制限しています。

レバレッジが一律となると、先ほどのスプレッドのほうが違いが明確ですね。あとは通貨ペアでも各社で差があると思います。通貨ペアは「2国間の通貨」を意味しますが、通貨ペアの種類が多いとメリットも大きいのでしょうか?

FXでは「基本8カ国」と呼ばれる通貨ペアがあります。日本円に対してであれば、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、ニュージランドドル、カナダドル、南アフリカランド、スイスフランがそうであり、これらは大抵のFX会社であれば揃っています。

一方、マイナー通貨にはチェココルナやデンマーククローネなどがあります。私たちにとって馴染みが薄い通貨の取り扱いは珍しく、初心者の中には「購入したい」と思う方もいます。

例えば、メキシコペソはメキシコの通貨ですが、メキシコは政局が不安定で為替の値動きが激しいです。しかし、もし「暴動が沈静化して失業率が改善」や「日本企業の製造業の進出」などのグッドニュースが決まったらどうでしょう。

メキシコペソの通貨価値は確立して、これからは長期的に購入のチャンスとなります。それにも関わらず、自分が使っているFX会社でメキシコペソが買えないのでは手の出しようがありません。

年に1~2回は訪れるであろうチャンスのときに、お目当ての外貨を買うためにも、マイナー通貨などの通貨ペア数はチェックしたいですね。

いいえ。話をややこしくしてしまって申し訳ないですが、実はマイナー通貨よりも基本8カ国のようなメジャー通貨のほうがチャンスが多いです。

メジャー通貨であれば、1カ月に何度も経済指標が発表され、その度に為替レートが動きますので、売買チャンスが多いです。それに実はFXで稼いでいる人たちは、米ドルやユーロ、ポンドで利益をあげている方がほとんどです。

また、マイナー通貨は動かないときは単調ですし、ニュースが飛び込むと極端な動きをするために、素人では手に負えないかもしれません。手数料も基本8カ国の10倍以上は取られますし、流通量が少ないために売買できないことも多々あります。

なるほど。マイナー通貨はニュースの数と流通量が少ないので、積極的なトレードには向いていないということですね。それとは別に各FX会社の注文機能や通知機能についてはどうでしょうか?

注文するときに使用する取引ツールが高機能であるほど、プロは売買しやすいので便利に感じます。ただ、初心者にとっては「高機能な取引ツールが充実=FXで儲かる」わけではないです。

初心者はベーシックな取引ツールで売買をスタートします。それであれば、基本的にどのFX会社も揃っているので、取引ツールがFX会社の優劣を図る要素になりません。

今後、経験を積んで「他のFX会社の取引ツールのほうが使いやすそうだ」というレベルに達してから、あらためて検討したほうが納得できるでしょう。

また、取引ツールを比較するよりも、現時点ではチャートの種類や反応速度などの使いやすさを重視します。

私は初心者ではないですが、注文機能は成行と逆指値だけ、チャートはローソク足のみしか使いません。それでも収支はプラスを維持しています。

それで十分です。私も成行と逆指値、あとはシステムトレードによる自動売買をしています。チャートはローソク足がメインであり、MACDと一目均衡表も見ます。これらはどのFX会社でも取り扱っている機能であり、特別なツールではありません。

ここまでのFX会社を選ぶポイントを総括すると、まずは実質的な手数料であるスプレッドが安いこと、次に画面や取引ツールの使いやすさといった2点が最重要項目です。

信用度が気になる人は信託保全が大事ですが、現在はどのFX会社も信託保全があるので、念の為に確認するだけでOKです。さらに言えば「資本金、自己資本規制比率、グループ会社」でも信用度は図れます。

レバレッジ、通貨ペア、注文機能の3点は、初心者にとってはFXで利益を出す上で重要視ではありません。ある程度稼げるようになってから比較したほうが効率的です。

また、初心者に高機能ツールや自動売買プログラムも不要です。高機能ツールはまず扱えませんし、自動売買プログラムも相当知識がないとプログラミングできないです。

あとはやはり、2国間の金利差であるスワップポイントが各FX会社によって異なるので、なるべくスワップポイントが高いFX会社を選びましょう。

さらにオンラインセミナーや専門家のブログにて無料で勉強できたり、スマホなどのモバイル対応も欲しいところです。

FX会社を選ぶ6つのポイントとしては「手数料であるスプレッドが安い、画面や取引ツールが使いやすい、信託保全などでFX会社の信用度がある、スワップポイントが高い、初心者が無料で勉強できる環境、スマホなどのモバイル対応」となります。

初心者も安心できるFX会社

DMM FX(DMM.com証券)
GMOクリック証券
本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2008.05.29
更新日更新日 2016.03.09
執筆者Kirito Nakano

関連する記事

RELATED ARTICLES
損する初心者が収益を得るコツ!最重要事項は売るタイミング
損する初心者が収益を得るコツ!最重要事項は売るタイミング
初心者向けのFX講座 副業トレーダーに取材
利用してみたいFX会社が決まったので、早速FXを始めたいと思います。やはり、なるべく損はしたくないのですが、初心者にありがちな失敗例などあ...
FX初心者の売買実績とは?連敗もありながら+255,600円
FX初心者の売買実績とは?連敗もありながら+255,600円
初心者向けのFX講座 FXの基礎知識
CMでも有名なDMM FXとGMOクリック証券の2社に口座を開設したFX初心者の実際の売買実績を見てみましょう。2010月5月20日に「1豪ドル=75...
【漫画】第31話「一目均衡表の読み方!雲を抜けたら相場が反転」
【漫画】第31話「一目均衡表の読み方!雲を抜けたら相場が反転」
マンガでわかるFX FXブラザーズ
雲を使った最もポピュラーな手法は「長期トレンドの中に発生した短期トレンドを順張りで狙う」です。相場の流れに逆らわずに、着実にその相場が継...
【漫画】第25話「グランビルの法則で買い時と売り時がわかる」
【漫画】第25話「グランビルの法則で買い時と売り時がわかる」
マンガでわかるFX FXブラザーズ
グランビルは移動平均線を考案した人物であり、その移動平均線と相場の関係を解析して、パターン化したものが「グランビルの法則」です。グランビ...
【漫画】第27話「ナンピンや両建てでは稼げない理由」
【漫画】第27話「ナンピンや両建てでは稼げない理由」
マンガでわかるFX FXブラザーズ
ナンピンを駆使した手法はFXでは人気です。買ったあとに下がってしまったら再度買って、さらに下がってもまた買います。相場は波を打って動くため...

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
FXとは?編集部
FXとは?編集部
EDITORIAL DEPARTMENT
FXの初心者向けに基礎知識、専門用語、テクニックを徹底解説。使いやすく低コストのFX会社で、収入を増やしましょう。

おすすめ会社

RECOMMENDED COMPANY

ピックアップ

PICKUP

部門別セレクト

DEPARTMENT SELECT

スポンサードリンク

SPONSURED LINK