【漫画】FXのOCO注文とは?指値と逆指値を同時注文できる

中野貴利人
監修者中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
2023/12/31 更新本ページはプロモーションを含みます

「指値と逆指値を使え!」

‥‥ 何してんだ?
もし102円になったら利益確定で売って もし100円になったら損切りで売るんだ
だから張り付いてんの
102円の指値注文と100円の逆指値注文をしておけばいいだろ

「自動で注文を取り消す」

でも102円の指値注文で利益確定できても まだ100円の逆指値注文が残っているよね?
それならOCO注文だ
OCOでは2つの注文を同時に発注して その1つが約定したらもう1つは自動取消される
すごく便利じゃん!

「3種類あるOCOの使い方」

指値売り+逆指値売り
指値買い+指値売り
逆指値買い+逆指値売り
早速さっきの米ドル/円をOCO注文してみよう

「102円でも損してしまう」

3時間後 どれどれ米ドル/円は‥‥
えっ!? なんで!?
100円になってから102円になったんだよ
ふざんけんな!OCO!!
  1. OCO注文の使い所は3つある
  2. OCO注文で損をする可能性

OCO注文の使い所は3つある

OCO(オーシーオー)注文とは「One Cancels the Other order」の略で「複数注文」とも呼ばれています。2つの注文を同時に出して、一方の注文が成立した際には、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。

ある程度のトレンドが予測できる相場であれば、OCO注文を使わなくても構いませんが、予想外の値動きがあった場合に為替レートが上下どちらに推移しても対応できるメリットがOCO注文にはあります。

チェック1

指値売り+逆指値売り

指値売り+逆指値売り

OCO注文ではすでに持っているポジションに対して、指値注文による利食いと逆指値注文による損切りを同時に出すことが一般的です。

例えば「1ドル=101円」のときに1万ドルのポジションがあったとします。為替レートが「円安で102円になったら売り、円高で100円になったら売り」という2つの注文が出せるわけです。どちらかが約定したら、残された注文は自動的にキャンセルされます。

1万ドルが買いポジションであれば、為替レートが上がったことを想定した利益確定の売り戻し、下がったことを想定した損失限定の売り戻しといったOCO注文が出します。

1万ドルが売りポジションであれば、為替レートが上がったことを想定したは損失限定の買い戻し、下がったことを想定した利益確定の買い戻しといったOCO注文が出します。

また「1ドル=101円」のときに「3円の円安で104円になったら売り、1円の円高で100円になったら売り」のように、利益を大きく損失を小さくすることで、利大損小を意識した注文もしやすいです。

兄
トレンド相場で使えそう。
弟
トレンド相場で利食いと損切りをするならOCOが役立つ。
チェック2

指値買い+指値売り

指値買い+指値売り

よくある100円から110円の間を行ったり来たりしているようなボックス圏では、底値付近の100円で買って、天井付近の110円で売ることができる可能性が高まりますが、その1回だけの成功ではもったいないです。

この際「100円と110円のどちらに動くか読めないけど、その間に価格が収まることが予測できるのであれば、100円で買ったり、110円で売ることを繰り返したい」と考えます。

そこで新規で「100円で買い、110円で売り」のOCO注文をします。仮に100円で買えたら、次に「110円で売り、99円で売り」のOCO注文をして、利食いと損切りに備えましょう。

逆に110円で売れても、次に「100円で買い、111円で買い」のOCO注文をして、利食いと損切りに備えることができます。

この「新規注文でOCO+決済注文でOCO」の2段階を続けることで、ボックス圏では繰り返し利益が得られる可能性が高まります。会社員や主婦のようにパソコンに向かう時間が限られる人も扱いやすいです。

兄
レンジ相場で使えそう。
弟
レンジ相場で何度も天井や底値を拾うには最適だな。
チェック3

逆指値買い+逆指値売り

逆指値買い+逆指値売り

ボックス圏が続いてもいつかはブレイクするときが来ます。1度ブレイクしてしまえば、その方向に価格は流やすく、トレンドが形成されます。私たちがその瞬間を逃すことは機会損失かもしれません。

そこで例えば106円から100円でボックス圏が続いていて、そろそろブレイクしそうなときに「円安で106円になったら買い、円高で100円になったら売り」の2つの新規注文をOCOで出しておきます。

106円でブレイクしたら自動的に新規で買えますし、100円でブレイクしても自動的に新規で売れます。特に仕事中や睡眠中など、長期で画面から離脱しているときにも仕掛けられるOCO注文のやり方です。

兄
ブレイク相場で使えそう。
弟
ブレイク相場はブレイクしてからでは遅い。事前にOCOを仕込め。

OCO注文で損をする可能性

OCO注文の欠点は「タイミングを間違えると利益を逃して、むしろ損をしてしまう」ことや「大きな痛手を防ぐことができる反面、儲けが少なくなる可能性がある」ことです。

例えば「1ドル=101円」のとき、102円の指値売りと100円の逆指値売りのOCO注文をします。しかし、1度100円になってから102円になると、100円でポジションを決済してしまうため、損失が確定します。

もし102円の指値売りのみして、100円の逆指値売りをしていなければ、本来は利益を得られていました。OCO注文による100円の逆指値売りが余計だったわけです。

このケースでは101円で買ったあとに102円、103円、104円と上昇トレンドを描ければ全く問題ありません。予想が裏切られて100円に達したとしても、ロスカットによる大損は免れることができます。

問題は一時的に100円以下に下がって、その後に102円以上に上がってしまったときです。100円になった途端、ポジションがなくなりますので、反発に対応できません。

ただ、このように価格設定やタイミングで損する可能性について、OCO注文に限らず、逆指値やIFD注文とも一緒です。つまり、OCO注文も使いどころを間違えないようにしたいということです。

OCO注文は利食いと損切りで使えますが、利益の幅を大きく損失の幅を小さくしすぎると、結局はすぐに損切りされてしまい、利益が得られない可能性も出てきます。利大損小でも価格設定とタイミングが重要です。

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中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
本業はベンチャー企業のマーケター。副業は26歳で法人化し現在16期目。5冊目の著書「自由にはたらく 副業アイデア事典」を上梓。メディア掲載実績は日経、読売、朝日新聞など150回以上。2児の父。
コダイラショウヘイ
漫画家
東京都小平市出身の漫画家兼イラストレーター。4コマから似顔絵まで、笑えるモノを描きまくってます。

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