世界各国の通貨の特徴

失敗しない8ヶ条

世界の基軸通貨である米ドル

  FXで最も売買されている米ドルの特徴を教えてください。

米国は2度の世界大戦で経済大国になり、それ以降は世界の基軸通貨として主導権を握ってきました。取引高は世界断トツで、FX初心者の中でも最も人気のある通貨です。

  では、その米ドルはどんな要因で動くのでしょうか?

アメリカは自国のドル安、ドル高をある程度コントロールでき、過去に何度も調整してきました。人が介すことで通貨の価格が変動していきますが、介す前に必ず方向性を示唆する発言があります。つまり、最大の変動要因は要人の発言内容です。

  なるほど。主要な通貨であるが故に、他の通貨よりも特異な変動要因に見えます。他にはありますでしょうか?

FXとは要人の発言内容に肉付けするような流れで、経済指標や金利動向も関連していきます。例えば、経済指標には非農業部門雇用者数、貿易収支、GDP、ISM製造業景況指数などが挙げられます。また、金利の利上げはドル高、利下げはドル安になりやすいです。

アメリカを追い上げるユーロの実力

  ヨーロッパで導入されているユーロの価値は高いのでしょうか?

1992年に導入されたユーロですが、米ドルに次ぐ取引規模を誇っています。よくドルとユーロは逆の動きをすると言いますが、これは米ドルの価値が下がったときに避難先にユーロを選んでいるということです。ユーロは米ドルの代わりにまでなってきたと言えるでしょう。

  これからもユーロが拡大していくのでしょうか?

米ドルは世界各国の貿易で使用されていますが、ユーロは貿易ではまだまだです。EUの加盟国は27ヶ国であるのに対し、ユーロ導入は13ヶ国に留まっています。残りの各国も導入すれば、さらにユーロは拡大し、価値も上がりますが、進捗は今一歩といったところです。

  ユーロ相場の変動要因には何がありますでしょうか?

米ドルと同様に、要人の発言で多く値動きします。経済指標ではユーロ圏の中でもGDPが高い、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダの動向に注目です。ユーロ全体で約8.0%もある高い失業率、GDP、鉱工業生産指数、生産者物価指数、消費者物価指数といった経済指標も影響力が強いでしょう。

FXで売買される人気の通貨

  米ドルとユーロが市場で多く取引されている通貨であることがわかりました。それ以外のFXで売買されるメジャー通貨についてはいかがでしょうか?

FXでも人気が高いのが、豪ドルとNZドルでしょう。この2つは高金利通貨の代名詞でもあり、非常に似た値動きをします。スワップで儲けるためには高金利が長く続いていて、GDPも右肩上がりで、政局が安定している国の通貨を選ぶことが大切です。さらにオーストラリアは天然資源大国であり、なかなか価値がぶれることはありません。

  オーストラリアは国民の年収も上がり続けており、魅力的な国です。FXとはカナダドル、スイスフラン、南アフリカランドが人気な通貨ペアですが、いかがでしょうか?

英ポンドは情勢は安定しているのにも関わらず、価格の変動が激しいためにFXでは人気の高い通貨の1つになっています。これはインフレ懸念から金利を徐々に引き上げて、スワップポイントを確保できることも後押ししているでしょう。カナダドルは何といっても価格が上昇し続けている石油と貴金属の輸出国であるために、経済は優等生で大幅な下落の心配がありません。スイスフランは永世中立国で、EUにもユーロにも加盟していない国柄の通貨です。有事のときには投機チャンスで価格が上昇しますが、一時的な伸びに留まります。南アフリカランドは農業、鉱業、工業とも成長し続け、GDPの上昇に伴って、政策金利も上がり続けてきました。

  トルコリラ、アイスランドクローネのような高金利のマイナー通貨はFXに有効でしょうか?

なかなか難しいところです。金利は10%を超えるのが当たり前で、スワップ派には持って来いの状態です。しかし、政局が不安定なために、いくら金利が高くても、通貨そのものの価格が大幅に下落するリスクも背負っています。高金利の通貨ではメキシコヌエボペソもありますが、こちらも政局が安定していません。ハンガリーフォリントは財政赤字と経済赤字でアメリカより不安材料を抱えています。他にもノルウェークローネ、チェココルナ、タイバーツなど日本より高い金利の通貨がありますが、取引量が少ないためにいざというときに売買できない危険性もあります。

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