FX業者を選ぶ6つのポイント

失敗しない8ヶ条

手数料であるスプレッドと使い勝手が大事

初めてFX業者を選ぶときに、どうしても手数料を決め手にしがちですが、実際はどのように選べばいいのでしょうか?

手数料を決め手にすることは正しいです。FXとは他の金融商品と比較すると、手数料が非常に安いですが、それでもなるべく経費は抑えたいでしょう。基本的に手数料には「口座維持費、売買手数料、スプレッド」がありますが、今ではどのFX業者も口座維持費が無料ですし、売買手数料も取っていません。FX業者はスプレッドのみで手数料の差別化を図っていますので、スプレッドで比較してみましょう。

スプレッドとは売値「90.02円」と買値「90.04円」のような1~2銭ほどの価格差のことですが、この価格差がFX業者の手数料ということでしょうか。

そうです。この価格差からFX会社は手数料を貰っています。株式投資と違って「取引手数料が無料の代わりにスプレッドがある」とも言えます。スプレッドが大きいほど損をしますので、なるべくスプレッドが「小さい」「狭い」会社を選びたいです。

なるほど。スプレッドこそがFX会社の実質の手数料なんですね。手数料を抑える以外にはチェックすべき点はありますか?

画面の操作性はポイントですね。いくら手数料が安くても、粗悪なユーザーインタフェースでは何がどこに書いてあるのか理解しにくいです。FX業者自体のホームページが綺麗であれば、提供されているFX取引ツールも使いやすいことが多いですが、全てがそうというわけではありません。そのためにデモトレードをすると確実です。

デモトレードですか。デモトレードはどのFX取扱会社でも提供しているのでしょうか?

残念ながら、全てのFX取扱会社では提供していません。外為どっとコムGMOクリック証券外為オンラインなどはデモトレードで「バーチャルトレード」などと称して、コンテストを開催するくらい評判の会社です。まずはどのFX業者でも良いので、デモトレードをおすすめしますし、売買手数料が安いFXでは本番でも構いません。結局は実践にトライしたほうが、注文方法がチェックできたり、専門用語も覚えられて、感覚が養われるでしょう。

注目すべき信託保全であるFX業者

全国に120社ほどあったFX業者も100社、80社とようやく淘汰されてきました。当サイトでも主要30社以上を紹介しています。選び方としてはスプレッドと取引ツールが大事であることは理解できましたが、さらにFX業者を絞る場合には何を目安にしたら良いのでしょうか?

確かに有利なスプレッドや取引ツールだけでは、口座を開設するのに抵抗があるかもしれません。その理由の1つは「自分の大事な資産を預ける」からです。そこでつい見落としがちなFX業者の信用力にクローズアップしてみます。

FX業者の信用力はどのように知ることができるのでしょうか?

信託保全が重要ですが、現在ではほとんどのFX業者が信託保全になりました。仮にFX業者が倒産したとき、信託保全でなくてもお客様の財産は手元に戻りますが、取引をしていた証拠金は戻らないことが多いです。一方、信託保全の場合は会社の資金とお客様の資金を別々に管理しているために、会社の資金繰りが悪化しても、お客様には影響がなく、証拠金が必ず戻ります。

信託保全であれば万が一のときも安心ですね。以前にも大手の銀行や証券会社が倒産したことがありますが、FX業者でもそのようなことあったのでしょうか?

1998年に個人投資家を対象にFXができるようになったのですが、当時はFX業者がお客様の資金で資金運用することが多く、損をして倒産してしまう悪質なFX取引業者もいました。そのために金融庁がFX業者に対して、経営状態や資産管理などの調査をし、問題点がある会社には業務改善命令が下されたことがあります。その際にいくつかのFX業者が他社競合に吸収されていき、現在は業界全体の整備が完了した感じです。

黎明期を抜けたFX業者の多くが、上場したか、大企業のグループ会社になったようで、資本金と実績も増えています。

そうですね。ちなみにすべての会社が信託保全ではない理由は、信託保全にしないことで、銀行のようにお客様から預かった資産の運用して利益を得るためです。その利益があるから手数料を安くできたりもします。しかしながら、必ずしも「信託保全ではない=手数料が安い」というわけでもないですし、信託保全がないFX業者はリスクが高くて申込むべきではないので、そこは別物として考えたほうが良いでしょう。

スワップポイントが高いと有利

スプレッドでトータルコストが算出でき、デモトレードで取引ツールなどの操作性を確かめ、信託保全で資産を守ることで選択肢が狭まりました。レバレッジや通貨ペアによる比較はどうでしょう?

レバレッジが高いFX業者であれば、わずかな資金で何十倍、何百倍もの通貨を取引することができるのですが、リスクも倍々になりますので、初心者は1~10倍程度が丁度良いです。そのためにレバレッジはそこまで重要な要素ではないですし、2010年よりレバレッジ規制が始まり、2011年時点ではほとんどのFX業者がレバレッジを25倍に一律で制限しています。

レバレッジが一律となると、先ほどのスプレッドのほうが違いが明確ですね。あとは通貨ペアだと思います。通貨ペアは「どの国の通貨が取引できるか」ということですが、種類が増えるとメリットも大きいのでしょうか?

「基本7通貨」と呼ばれる対円の米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランはどこでも買えます。例えば、マイナー通貨にはトルコリラがあります。このトルコリラは政局が不安定で為替の値動きが激しいのですが、もしグッドニュースで「暴動が沈静化して失業率が改善」や「日本企業の製造業の進出」が決まったらどうでしょう。通貨の価値は確立し、購入のチャンスとなります。それなのにトルコリラが買えないのでは手の出しようがありません。

チャンスで買いたい外貨を買うためにも、マイナー通貨などの通貨ペア数はチェックしたいですね。

いいえ。話をややこしくしてしまって申し訳ないですが、実はマイナー通貨よりも基本7通貨のようなメジャー通貨のほうがチャンスが多いです。メジャー通貨であれば、1ヶ月に何度も経済指標が発表され、その度に為替レートが動きますので、売買チャンスが多いです。FXで稼ぐツワモノたちも米ドルやユーロ、ポンドで稼ぐ人たちがほとんどです。

なるほど。マイナー通貨はニュースの数が少ないので、積極的なトレードには向いていないということですね。それとは別に注文機能や通知機能についてはどうでしょうか?

高機能なツールであるほど、プロはFX取引しやすいので便利です。ただ、「機能がてんこ盛りである=FXで儲かる」というわけではないですし、どのFX業者もベーシックな機能は揃っているので、優劣を図る要素にならないでしょう。それよりもチャートの種類や反応速度などの使いやすさを重視します。

私は初心者ではないですが、注文機能は成行と逆指値だけ、チャートはローソク足のみしか使いません。それでも収支はプラスです。

それで十分です。私も成行と逆指値、あとはトレールくらいです。チャートはローソク足がメインで、あとはMACDと一目均衡表ですね。ここで総括すると、FX業者を選ぶポイントは、まず実質的な手数料であるスプレッドが安いこと、次に取引ツールの使いやすさの2点です。信用度が気になる人は信託保全も加えましょう。残りのレバレッジ、通貨ペア、注文機能の3点は、以前は業者間で差別化できましたが、今は似通っていて、FXで稼ぐ上でも重要視されていません。最後にスマートフォンなどのモバイル対策も欲しいところです。